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Vim script に Java 8 の Stream API がほしい

ので作ってる。この記事も PR も絶賛更新中。

github.com

一言で言うと underscore.vim + Data.LazyList 的なものがほしかった。 Twitter でぼやいた時の会話。

要件としては

  • lambda が扱えること
  • 無限ストリームを扱えること
    • 最後の値取得までのメソッドチェインの順序から実行計画を組み立て、必要な分だけ map() や filter() を行うこと
  • Java と同じく)二度 Stream が実行されることはないとする
    • 要件というか制限な気もするけど「インスタンスを使いまわさないコーディングを強制する」と考える(ことにする)

ちなみに実装としては Java の Stream みたく characteristics を持っていて、Spliterator ライクな内部 API で実装されている。

他にも数が少ない時は :for ループではなく map() を使ったりとか色々最適化したりしたい。

大体これさえあれば困らないよねリスト

主に

こちらの記事も参照。

具体的な関数は以下の通り。

  • of(list)
  • empty()
  • Stream.concat(another)

  • iterate(init, func)

  • generate(generator)
  • range(from, to)
  • rangeClosed(from, to)

  • Stream.peek()

  • Stream.map(func)

  • Stream.flatmap(func)
  • Stream.filter(func)
  • Stream.foreach(func)

  • Stream.max(func)

  • Stream.min(func)

  • Stream.find_first(func)

  • Stream.find_any(func)
    • Java だと parallel stream の場合に Stream.find_first(func) と結果が異なる場合がある?Vim script ではスレッドは使えないので同じ
  • Stream.find(func)
  • Stream.count()
  • Stream.distinct()

  • Stream.anyMatch()

  • Stream.allMatch()
  • Stream.noneMatch()

  • Stream.skip(n)

  • Stream.limit(n)
  • Stream.take_while(func)
  • Stream.drop_while(func)

  • Stream.sorted()

  • comparing(prop, is_func)
  • comparing(prop, is_func).thenComparing(prop, is_func)
  • comparing(prop, is_func).reverse()

  • Stream.collect(collector)

  • Stream.collect(supplier, accumulator, combiner)
  • Stream.reduce(func, init)
  • Stream.average()
  • Stream.sum()

  • Collectors.to_list()

    • これわざわざ別のモジュールにしなくてもいいような気がする
  • zip()

    • なんで Java 8 には入らなかったんや
  • Dictionary or List から Stream への変換関数

  • Stream から Dictionary or List への変換(畳込み)関数

Stream の実装

終端処理が実行されたら、遡るように map(), filter(), sorted() 等のいずれかの処理を行う。 上記3つの処理は内部的な private 関数で、リスト、(比較)関数、処理する要素数を引数に受け取る。

リストは計算済みのものが下位(終端処理から遠い方)、(比較)関数はユーザーからの引数、処理する要素数は上位(終端処理に近い方)から limit() 等が呼ばれ、個数が判明している場合はその個数が、判明していない場合は 1/0 が渡される(Java の Spliterator#estimateSize() と同じ)。

任意の中間処理とその前の処理の間のデータの受け渡しは、合成された親の関数を要求する最大*1の要素数の引数とともに呼ぶことで行われる。

上位から F(3) のように要素を求められるとその分を都度下位の関数を再帰的に読んで計算し、上位に返す。 個数が分からない場合は F(1/0) のように 1/0 が指定される。

ここまでの話を踏まえ、中間処理としてそれぞれ以下のコードが実行される。 (TODO: 随時中間処理を追記)

  • Stream.map(関数)
  • Stream.filter(関数)
    • filter(F(要素数), 関数)
  • Stream.sorted(比較関数)
    • sort(F(要素数), 比較関数)
  • Stream.limit(新要素数)
  • Stream.skip(スキップ数)
    • F(要素数)[スキップ数 :]

ちなみに Vim 7 には Partial(部分適用)や lambda がない。 よって関数 F を生成することはできない。 代わりに Dictionary を使って擬似的に実現する。

let F = {'list' [1,2,3]}
function! F.take(n)
  return self.list[: a:n - 1]
endfunction

vital は Vim 7 もサポートするので、やっていくしかない。

Comparator の実装

  • Q. .thenComparing() や .reversed() などの比較関数の合成をどうするか?
  • A. Vim 7 でも使えるようにするために、受け取った expr を文字列結合で式を組み立てる。

*1:filter() があるため、必ず要求された要素数分のリストが返ってくるとは限らない

Windows での最速 Node.js 環境構築

というわけで Windows で Node.js 環境をセットアップする方法をまとめてみる(もしかして前からこれぐらい簡単だったのかもしれないけど…)。

1. Nodist をインストール

Node.js を直接インストールせず、まずは Nodist をインストールする。

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今だと v0.8.8 が最新だった。

2. windows-build-tools をインストール

次に管理者権限で Powershell を起動*1して、npm install -g --production windows-build-tools する。

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3. 環境変数を init.cmd に移す

※この手順は必要ではないけど、自分は何か*2インストールした後は精神衛生上やることにしてるだけです。

インストール後に PATH や NODIST_* といった環境変数が勝手に足されると思いますが、 それをレジストリで設定した cmd.exe のスタートアップ時に実行されるコマンド(自分の場合は %USERPROFILE%\init.cmd)に記述して、足された環境変数を削除します。 詳しくは以下を参照してください。

mattn.kaoriya.net

え、終わり?

これで Windows での Node.js 環境は整う。 3番目のステップは省略可能なので実質 Nodist と windows-build-tools のインストールの2ステップと言っていい。 バージョンを切り替えたかったら nodist global (バージョン) で切り替えることもできる。

しかし windows-build-tools をインストールするだけで Visual StudioPython を自動インストールしてくれるのは本当に助かる(python コマンドとかがインストールされる訳ではなく、あくまで Node のライブラリのビルドに必要なランタイムのみインストールされる)。

ちなみに自分は node.exe や npm.exe は cmd.exe から起動してる。 MSYS をメインのシェルとして使ってるけど、そちらは vim と git 用。 PATH を通せば MSYS からも使えるんだろうけど、何となくトラブルが起きそうでやってない。*3

問題起きたら

ここ見れば解決する(はず)。

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npm のアップグレード

npm をアップグレードしたかったらこんなのもあるらしい。

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こちらも管理者権限で Powershell か cmd.exe を開いて

npm install -g --production npm-windows-upgrade
npm-windows-upgrade

だけでアップグレードされるらしい。お手軽…

*1:cmd.exe でもできるのかもしれないけど、自分はやってない

*2:コマンドラインで使うアプリ

*3:MSYS から MSYS 外の .exe を実行したくないの意