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to be or not to be

「これでも自分の人生の主人公をやってるつもりだったが、ああまで主人公貫き通されると羨ましくて、道を譲る自分が惨めで惨めで死にたくなるんだ」

脇役になりきれない人は沢山いる。 半端な覚悟を捨てきれず、人を怖れ、人と比べられることを怖れ、惨めにのたうち回るだけの人生。 勝手にやれる主人公は限られている。 そんな狭い世界で生きていると、時々何を演じればいいのか分からなくなってくる。

そんな時は新たな世界を構築すればいい。 一つのフィールドに拘る自分を捨てると楽になる。 そんなもんくだらねえって言える自分を作ればいい。

けど、それができなかったら? 辛い、辛い、と言いながらも、どうしても主人公でありたいのなら、自分をさらに高めていくしかない。 充実感は苦痛とセットで提供されている。 苦痛を味わったことのない人生は味気ないただのヌルゲーだ。 ゲームの難易度を調節するより、ハードモードに何度も突っ込む体験をするのも、それはそれで悪くない。

大人になることは、主人公である自分を捨てることだ。 周りと歩幅を合わせるだけで、驚くほど生きやすくなる。 しかしその内脇役用の台本しか用意してもらえなくなるのではないかという恐れが日に日に増して行く。 いつまで暗い部屋で眠っていればいい? 自我を覚えた人形はグロテスクな踊りをする。 そのままじゃいられない自分に気付いてしまったなら、陽の届く場所へ顔を出すしかない。