16 対話の継続
この章が最後です。
短い章ですが、非常に面白いです。
プログラミングは人間の行動の中でも、他に類を見ない、非常に特異なものです。
で始まり、プログラミングにはいろんな能力が必要だ、という話。禿げあがるほど同意。
自分はこの中でも「本質を見抜く力」というのが重要だと思ってます。
なんか抽象的ですが...具体的な例も言えませんが...
当初、本書は単に生産性向上のために「コツ」をたくさん紹介するような書籍になる予定でした。
しかし、その後方針を大きく転換し、2部構成の本にすることにしました。
I部では主に作業効率の向上に関わるテクニックを扱い、
II部ではソフトウェア開発者として生産性を高めるために
取り入れるべき考え方や習慣について扱おうと考えたのです。
つまり一番最初のエントリで言った
これはいろんなOSでのちょっと便利なtipsを集めた本かと思いきや
「プロダクティブプログラマ」買った - Humanity
そのtipsを自分で発見するにはどうすればいいか、まで教えるというすごい本です。
はあながち間違ってなかったってことですね!
この考えは、「UNIXという考え方」にもある、いわゆる梃子の力です。
そういった開発者を作り出すことで
大げさですが、世の中をすばらしいものにしようという著者の熱意が感じられます。
しかしなかなかそういったことを伝えるには
成果であるtipsを載せるだけよりずっと大変ですし、
こうやって実際本としてまとめるにはとても大変だったと思います。
すばらしい本です。
最後に、この本を紹介してくれたujihisaさんにお礼を。ありがとうございました。