箸という古くて新しい道具
私は私生活がダラけきっており、箸を洗うのが面倒なため普段の生活から割り箸を使っている。 買ってるのも安い割り箸なので、ちょっと力を入れただけですぐ折れてしまう。 なので折れないようそっと使っている。
箸とVimは似た所があると思った。 箸は言ってみれば2本の木の棒である。 しかし日本人など、箸を使い慣れた人ならそれだけで手を汚さずに食事がこなせる。とても便利だ。
Vim もとても多くの OS で使える。 デフォルトでインストールされている事も多い。 そして Vimmer は Vim があればスムーズにコーディングを行える。 Vim はエディタなのでビルド等は行えないが、外部ツールと連携する前提のデザインなので連携も行いやすい。 さらに Vim script が書ければ Vim デフォルトで提供されていない、少し踏み込んだ事も行える。 プラグインという形で他の誰かが書いた機能を手軽に組み込む事もできる。
機能性を備えたソフトウェアは優れたソフトウェアだ。 さらに移植性も両立すれば偉大なソフトウェアと言えるだろう。 マルチプラットフォームは重要だがとても骨の折れる作業で誰もができる事じゃない。 さらにソフトウェアに必要な事を挙げていくと、速度、ドキュメント、翻訳、コミュニティの存在… Vim は全て兼ね備えている。
Vim のコマンドが初心者向けではないと多くの人は言う。 しかし箸にしても人は何かを学んできたからこそ今があり、人が道具を使う場合は少なからず学ぶ必要がある。 そして一度 Vim を覚えたなら、大抵の環境でいつもと変わらず操作できる。 バージョンアップで操作が変わる事もない。 後方互換性も Vim が大切にしている事の一つだ。
日々使うものだからこそお気に入りのものを使いたい。 割り箸の強度を心配するのはやめて、新しい箸を買おうかなと思ったり思わなかったり。 今の自分じゃいけないと思い、かつ自分を変えたいと思うなら、日常的に使う物から変えるのが一番だ。